インタビューライターにまつわる3つの誤解

ライターは特別な資格や経験が必要のない職業です。ただ、それゆえに必要なスキルの言語化が難しい仕事でもあります。中でもカンタンだと思われているのが、インタビューではないでしょうか。今週はインタビューライターに関する誤解について思うところを書いていきます。
のりー 2023.01.08
誰でも

こんばんは。年が明けてから寒い日が続いていますね。来週は少し暖かくなる日もあるそうですよ。

そういえば年末に、NHKのEテレのグレーテルのかまどという番組で北欧のクリスマスのことをやっていました。

私たち日本人にとってクリスマスは、冬のはじまりというイメージが強いかと思いますが、北欧の人たちにとっては春のはじまりなんだそうです。

緯度が高い地域の冬は、日が短いことが知られていますね。北欧はまさにそうした地域。

太陽の力が最も弱くなる日が無事に過ぎ去ったことを祝う冬至と、クリスマスを一緒に祝うらしいですよ。

たしかに冬至を過ぎるとだんだん日が長くなっていきますよね。

寒い日が続いた年末年始でしたが、クリスマスを過ぎたらもう春なのか!という驚きをシェアしたくて書きました。

さて、最近しばらく「書く」こと以外の話が続いたので、今週はインタビューライターに関する誤解について思うところを書いていきます。

なぜインタビューはカンタンと思われているのか

ライターは特別な資格や経験が必要のない職業です。名乗ったその日からはじめられる、参入ハードルが低い職業といえるでしょう。

ただ、それゆえに必要なスキルの言語化が難しい仕事でもあります。

中でもカンタンだと思われているのが、インタビューではないでしょうか。

実は私も自分がインタビューするまでは、誰でも、すぐできるものだと思っていました。

ところが言うは易し、行うは難し。

どういうことでしょうか。よくある誤解を見ていきましょう。

インタビューってQ&Aでしょ。質問さえあればできるんじゃない?

おそらくこう思っている人は多いと思います。

そこが大きな勘違いです。インタビューという言葉はinter=2つ以上の(異なる)ものの間、view=自分の考え・意見、という言葉の組み合わせで成り立っています。

用意した質問を読み上げるものがインタビューとされることがありますが、それはアンケートですね。

単に相手の話にあいづちを打つだけのものもインタビューとは言えないでしょう。

ではインタビューとは何か。それは、聞き手自身の主観や興味を交えながら、相手の話を引き出していくことだと私は思います。

インタビューは楽しくおしゃべりすればいいんじゃない?

話を引き出す上で、打ち解けやすい雰囲気づくりは欠かせません(そして人見知りの私にとっては苦手なところでもあります。。)

聞き手が相手の方に興味を持っているかどうかは、表情やしぐさ、質問からわかってしまいますので、相手の方への興味や会話を楽しむ気持ちは必須条件です。

教えていただくという姿勢で、自分が気になっていることを聞くのもいいでしょう。

では楽しく会話できれば十分なのかというと、それが難しいところ。

私自身、時間内に肝心なことを聞き終えることができなかったり、踏み込みが甘かったりしたことがあります。

でも、いいインタビューをする方を見てみると、決まった時間の中で聞くべきことを聞いているんですね。

記事の目的=読者の興味に合わせた仮説を持っていると言ってもよいかもしれません。

先の2つはインタビュー記事を書く上で、素材集めにまつわる誤解の話でした。最後に、書くことにまつわる誤解を見てきましょう。

インタビューって話したことをそのまま書くだけでしょ

話したことをそのまま書くと、読みにくい文章になります。

話し言葉は必ずしも整理されているとは限りません。言い淀んだり、何度も同じようなことを繰り返したり。

途中であらぬ方向に話題が飛んでいくこともあるでしょう。

せっかくいい話が聞けたら、いい部分にスポットが当たるようにしたいものですよね。そこで欠かせないのが情報の取捨選択と組み換えです。

たとえば、よく見る自己紹介や経歴紹介からはじまっている記事。あれは”そのまま記事”の疑いが濃厚です。構成上そこからはじめた方がいいとき、あるいはアイスブレイクの一環としてお話いただくことはあります。

でも、本当にそこからはじめる必要がありますか?

よほどの有名人でない限り、たまたま見かけたネット記事で見ず知らずの人の自己紹介を読みたい人は少数派だと思います。そもそも有名人なら自己紹介はいらないですよね。

基本情報はプロフィール欄やリード文に。冒頭でその方にお話いただいた理由を明らかにしたら、すぐ読者の知りたいことに入っていきましょう

どういう構成にすれば最も伝えたいことを伝えられるのか。記事の目的を理解し、マッチする構成を考え、文章に落とし込むのがライターの仕事です。

いいインタビューライターが持っているスキル

インタビューライターにまつわる3つの誤解から、よい聞き手が持っているスキルをまとめました。

  • テーマに対する一定の知見と自分の考え

  • 話し手に対する興味・会話を楽しむ気持ち

  • 仮説を設定する力

  • 目的の十分な理解

加えていい聞き手は、話し手も気づいていないネタにいち早く気づくアンテナも持っていそうです。

ぼやっとしたものに、いろんな角度から質問することで少しずつ輪郭を与えていく。それがいいインタビュアーだと私は思います。

偉そうに言ってますが、私自身もまだまだ経験が足りません。見よう見まねで勉強中です。

いいインタビューのコツを知りたい方におすすめなのは、年間500人をインタビューする伊藤さんのオンラインセミナー。伊藤さんは私のライター人生を変えたといっても過言ではありません。

3年前にどういうライターを目指すかでもんもんとしていたときに伊藤さんを取材させていただき「こういうライターになりたい!」と思いました。

サービス精神旺盛で、無料なのが信じられないくらいの話が聞けると思います!

ぜひチェックしてみてくださいね。

***

1月14日(土)は私の主催する交流イベントも開催予定です。

テーマは複業・パラレルワークです。こちらもよかったら。

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