失敗談。教育・コンサル系サービスから考える人の価値

高いもの=いいものと考える人は多いでしょう。しかし、教育・コンサル系ビジネスは必ずしも高ければよいわけでもありません。インターネットが普及し、AIが台頭するいま、知識や情報そのものの価値が下がっているからです。人の介在価値はどこにあるのか。失敗談から考察します。
のりー 2023.02.05
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昔からある「安かろう、悪かろう」という言葉。

どうしても品質と価格は連動する部分があります。だから、高いもの=いいものと考える人は多いかもしれません。

契約したらいろんな悩みが吹き飛びそう。そんな期待をもたせてくれるサービス、たくさんありますよね。

でも、よく考えてみましょう。本当にそうでしょうか。特に注意が必要なのは教育・コンサル系のサービスやコンテンツです。反対にいい教育・コンサル系サービスとは。

今週は私の失敗談から、人の介在価値を考えてみたいと思います。

教育・コンサル系サービスが提供する3つのもの

品質と価格は連動するにも関わらず、なぜ高額な教育・コンサル系サービスがいいとは限らないのでしょうか。

まず、世の多くの教育・コンサル系サービスが何を提供しているかを考えてみます。

提供されているのは、主に次の3点です。

①知識・情報

②受講者の課題を発見・解決する相談サービス

③コミュニティ

新しい知識やスキルを身に着けようとするとき、はじめに取り組むのは①でしょう。

まずは全体像を把握しなければ何からはじめればいいのかわかりません。だから①から取り組むのは自然な流れです。

教育・コンサル系サービスを活用する心構え

とりあえずどんなものか知りたい、という段階であればYou Tubeがいいですね。倍速再生して見れば、数十分〜数時間で大枠を理解できます。コロナ以降、ネットに氾濫する無料セミナーを活用するのもいいでしょう。

でもインターネット普及率が9割を超えるいま、①の知識や情報そのものにほとんど価値はありません。

大事なのは知識・情報を得ることではなく、それをどう使うのかということだからです。

ですから、見るべきなのは②や③を得られるのかということ。

そのために必要なのは利用者自身が「自分が何を知りたいのか」「どのような状態になれば解決できたといえるのか」を明確にすることです。

そうでなければお金をドブに捨てることになります。ということで、私の失敗を見ていきましょう。

教育・コンサル系サービスか情弱ビジネスか

柑橘農家を夫に持つ私は、2017年に加工部門を立ち上げました。夫と私は別の事業者です。加工所を建てるときは私の名義で日本政策金融公庫からの融資も受けています。

起業と同時に500万の借金を抱えることになった私の肩には力が入っていました。同時期にライターとしての活動もはじめたばかり。どうにかして早く安定的な売上を立てたい。そう思って、起業・集客コンサルタントを名乗るとある人のサービスを半年間契約してみることにしたのです。

その人のホームページには、刺激的な言葉やキラキラした言葉が並んでいました。

これで悩みは吹き飛びそう。胸が躍りました。

ところが、期待は大きく裏切られます。

個別相談で聞けたのは、その人の武勇伝(=再現性のない成功談)かその道の本を読めばよいのでは?という内容でした。大学受験を経験している人や、ある程度の社会人経験を持つ人なら自分で出せる答え=調べればわかることを自信満々に教えてくれたのでした。

質問に答えるだけでは、コンサルとはいえません。

受講者が求めているのは、なぜ自分は一般的な知識・情報を使えないのか、そしてその解決法ですよね。コンサルの価値は、本人も気づいていない気づきを得ることにありますから。

もっと驚いたのは、Facebookグループでその人が教祖のような扱いをされていたことです。

ようやく私は、キラキラ起業ビジネス=情弱ビジネスに引っかかったことに気づきます。

受講料が高額なのは受講生が少ないから。

そしてこれは顧客の結果・期待に応えるためのサービスではなく、主催者本人の承認欲求を満たすためのコミュニティだったんだと。

サービスに出せる金額を決めるのは売上だけじゃない

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続きは、1864文字あります。
  • 「何がわからないか、わからない状態」での契約は低コスパ
  • いま、人の価値が問われている

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